背景:Captio とは何だったか

Captio は「起動→1行書く→送信ボタンで自分宛メール」だけを行う、極端にミニマルな iPhone アプリでした。 フォルダもタグも同期もありません。メモは 自分のメール受信箱に流れていくだけ。 この「メモを管理する場所を持たない」設計が、GTD の Inbox や Building a Second Brain の Capture フェーズと相性がよく、 長年エンジニア・ライター・学生に愛用されてきました。

終了の経緯と背景は 「Captioが使えない理由」 にまとめています。

暫定運用:Apple Shortcuts での代替

アプリを入れる前に、まず手元の素材だけでワークフローを止めない方法から。 Apple Shortcuts で次のレシピを組めば、「ホーム画面アイコン → 1行入力 → 自分宛メール送信」を再現できます。

Shortcut: "Quick Memo to Self"
1. [Ask for Input] (テキスト, "メモ")
2. [Send Email]
   - To: your@email.com
   - Subject: "memo: " + [Current Date short]
   - Body: [Provided Input]
   - Send Without Asking: On (iOS の権限確認は初回のみ)
3. Add to Home Screen (鍵アイコン→共有→「ホーム画面に追加」)

これでも数日〜数週間は回せますが、Outbox(オフライン送信キュー)・送信履歴・端末内暗号化はありません。 Shortcuts は前面で UI を立てる必要があり、起動レイテンシも 1〜2 秒は乗ります。 本格運用なら Captio式シンプルメモ に移行する方が運用が安定します。

機能対応表

項目 Captio(終了) Apple Shortcuts Captio式シンプルメモ
起動→入力 UI~0.5s1〜2s0.3s
送信レイテンシ非公開標準メール~150ms(受理)
オフライン送信キュー限定的なしOutbox 標準搭載
送信履歴ありなしあり(端末内)
端末内暗号化なしなしAES-GCM (256-bit)
本文サーバー保存不明なし恒常保存しない設計
iCloud / Gmail / Outlook対応対応対応
画像添付非対応対応非対応(テキスト特化)
アカウント登録不要不要不要
料金無料Free / ¥500月 / ¥5000年

移行手順(4 ステップ)

  1. App Store からインストールApp Store ページ を開いて入手します。
  2. 送信先メールアドレスを設定。 Captio で使っていた自分宛アドレスをそのまま入れれば、過去メモと同じ受信箱に届くようになります。 メールサービス別の手順は 設定ガイド に詳細があります。
  3. 署名・件名プレフィックスをカスタマイズ。 受信箱で検索しやすいように memo:idea: を件名先頭に付けるのがおすすめです。
  4. ホーム画面の Captio アイコンを置き換え。 以前 Captio があった位置に Captio式シンプルメモを置くと、指の動線をリセットせずに済みます。

移行後におすすめの読み物

FAQ

Captio で使っていた宛先はそのまま使えますか?

はい。送信先は任意のメールアドレスを指定できます。Captio で使っていた自分宛アドレスをそのまま登録すれば、 過去のメモと同じ受信箱に流入させ続けられます。受信箱に蓄積した過去メモを失うこともありません。

Captio 時代の検索性は維持できますか?

件名に memo:idea: などの一貫したプレフィックスを付ければ、 Gmail / iCloud のフィルタ・検索で同じように扱えます。フォルダ管理機能をアプリ側に持たないのは設計上の意図で、 受信箱の検索を信頼するスタイルです。

iCloud Mail でも使えますか?

はい。Gmail / Outlook / iCloud Mail に対応しています。 設定の具体手順は 公式設定ガイド をご覧ください。

無料で試せますか?

初回 7 日間は全機能無制限の無料トライアル、その後は Free プラン(1 日 3 通まで)でそのまま継続利用できます。 Premium に切り替えると送信無制限になります(月額 ¥500 / 年額 ¥5,000)。 最新の価格・条件は 公式 FAQ をご確認ください。

関連リポジトリ

Apple Shortcuts レシピの最新版・追加例は GitHub の simplememofast/captio-migration-guide にまとめています。プルリクエスト歓迎です。